近年、うつ病を含む気分障害の患者数は増加しています。特に、就業世代に多いとされており、社会問題となっています。また、うつ病はEDとも関係性があります。

ストレスを感じる図

社会現象にまで発展するうつ病

厚生労働省の調査によると、1996年のうつ病患者は43万人であったのに対し、2008年には104万人と、12年間で2倍以上も増加しているそうです。その後は若干減少傾向にありますが、症状はあるが治療に通っていない患者がいるため、その見えない数を加えるとかなり多いと推測されています。近年、うつ病が増加している原因には、長く続く不況や経済状況の悪化などが大きく関係しているといわれており、高い自殺数にも関連していると考えられていることから、社会問題にまで発展しています。
そんなうつ病は、EDとも深く関係しています。EDには、大きく2つに分けられます。1つが身体の機能不全からくる「器質性ED」、もう1つが精神的なものからくる「機能性ED」です。機能性EDの中には、心因性EDが含まれており、心因性EDを引き起こす原因にうつ病があります。

うつ病によるEDを感じたら

うつ病は、その名のとおり憂鬱な気分になり、意欲が湧かなくなるというものです。意欲が湧かなくなると、性欲も減退してしまうことがあり、それがED発症につながります。通常勃起は、性的興奮が脳から陰茎に伝わることで起こります。しかし、うつ病を患うと脳が性的刺激を感じにくくなる場合があり、脳からの性的刺激が伝わらずに海綿体などが機能しなくなってしまいます。
また、もし診断で重度のうつ病とされた場合、EDの症状に気が回らないことがほとんどです。
そのため、EDの心配ができるということは、まだ気持ちのコントロールができているという状態であるといえます。症状が進行しないうちにクリニックを受診することをおすすめします。

様々な薬

うつ病の治療薬とバイアグラ

精神科やメンタルクリニックでうつ病の治療をしている人の多くは、抗うつ剤や抗不安剤、精神安定剤などといった薬を服用しています。これらの薬の中には、性に関するドーパミンを抑制する、射精を抑制する作用があるものも存在しましす。そのため、以前はうつ病の治療薬を服用している場合、ED治療は困難であるとされていました。
しかし、これはバイアグラなどED治療薬の登場により大きく変わっていきます。うつ病の治療薬を服用していても、バイアグラを服用すればEDの症状を改善できるようになったためです。とはいえ、治療薬の種類によっては、バイアグラの効果を低下させるものもありますので、うつ病の治療薬とバイアグラを併用する場合、専門医による診断・指示が必要不可欠となります。

早めに精神科やメンタルクリニックに相談しよう

基本的に、抗うつ剤や抗不安剤などといったうつ病の治療薬と、バイアグラなどのEDの治療薬は飲み合わせに問題がありません。そのため、うつ病治療を行うことでEDを発症したという人は、一度バイアグラを服用してみることをおすすめします。ほとんどの場合で効果は見られますが、万が一効果がない場合は、精神科やメンタルクリニックなどの主治医に相談してみましょう。
うつ病を患うと、何事にも気力がなくなってしまいがちです。したがって、精神科やメンタルクリニックに相談に行かなければいけないなと思いつつも、行けないというようなことがあります。しかし、うつ病は放っておいて治るケースよりも、放っておくことで悪化していくケースが多くあります。よって、体調が悪いと感じたらなるべく早く精神科やメンタルクリニックに相談することをおすすめします。