太った人

日本人男性のEDの患者数は、推定1,800万人で、成人男性の3人に1人はEDを患っているとされています。そんなEDには、生活習慣病と関係があるということをご存知でしょうか。

EDの症状を感じたら、生活習慣病も疑うべき!?

生活習慣病とは、食生活や睡眠、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどといった生活習慣が原因となり引き起こる病気のことです。日本三大死因である、がん、心臓病、脳卒中をはじめ、糖尿病や高血圧、脂質異常症、肥満なども生活習慣病に含まれます。これらの病気は、加齢によって引き起こるものとされていたため、これまでは「成人病」といわれていました。生活習慣病は、10年20年と長い時間をかけて少しずつ発症をしていくものです。そのため、若い頃から生活習慣が乱れている人は30代から生活習慣病が発症するケースが多いです。一方EDは、1年2年と比較的短いスパンで発症することがあります。また、EDの発症には食生活や睡眠、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどいった生活習慣が大きく関係しているため、EDの症状は生活習慣病の初期症状であるといえるでしょう。したがって、EDの症状を感じたら、生活習慣病が発症する可能性も十分にあると考えられます。

動脈硬化のイメージ

EDの症状を放っておけば、動脈硬化になる可能性も……

EDは、勃起機能低下のことを指しますので、完全に勃起ができない状態だけでなく、性行為中に中折れをしてしまうような場合もEDに含まれます。

EDの原因は、心因的なものも関係している場合などさまざまですが、原因のひとつに血管が不健康な状態であるといえます。陰茎周辺の血管は、細い血管が多いため、血行不良が引き起こりやすくなっています。そのため、バイアグラをはじめとするED治療薬には、陰茎周辺の血管を拡張させて血液の流れをよくするという働きがあります。
生活習慣病のひとつに数えられる動脈硬化は、動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまることで、動脈が詰まったり硬くなったりして、血行不良を引き起こします。また、一般的に細い血管から順に現れていくとされています。陰茎周辺の動脈は約1~2 mm、心臓周辺の動脈は約3~4 mm、脳周辺の動脈は約5~7 mmです。したがって、EDが発症したにも関わらず、そのままの生活を続けていると、10年後20年後に重篤な動脈硬化の症状が現れる可能性も十分にあるといえるのです。
アメリカで行われた調査によると、ED患者の中には、高血圧や脂質異常症といった生活習慣病を合併している割合は極めて高いというデータがあるとか。
ED=動脈硬化というわけではないですが、発症する可能性は考えられるため、EDかなと感じたら、生活習慣の見直しが必要です。

バイアグラは、EDを根本的に改善するものではない

バイアグラをはじめとするED治療薬は、勃起の機能をサポートするものであり、男性機能の低下そのものを治療するものではありません。身体の機能自体に異常がない心因性のEDなどであれば、バイアグラの服用により自信を取り戻すことでEDの症状が完治することがありますが、血管の詰まりなどといった器質性EDの場合は、バイアグラを服用し続けたからといってEDが完治することはありません。そのため、EDを完治したいというのであれば、バイアグラの服用だけでなく、食生活や睡眠、運動などといった生活習慣を見直す必要があります。ED治療を専門に取り扱うクリニックでは、こういった生活習慣に対する指導を行っているところもあります。EDの治療はもちろん、生活習慣病の発症を予防するためにも、クリニックでの治療をおすすめします。