性に関するコンプレックスの1つとして「早漏症」があげられます。

これは男性側のもので、近年では若い方を中心に患者数が増加しているようです。

どういった症状で、正しい治療をすれば改善できるものなのかみていきましょう。

早漏とはどのような状態か

年々患者数が増えている「早漏」とは、いったいどのような状態を指すのでしょうか。

早漏とは1(男性側がすぐに射精してしまう状態)

セックスをする際に、男性側が直ぐに射精してしまう状態をいいます。

早漏の本来の意味は、パートナーがオーガズムを達成する前に男性側が射精してしまうことを指していたのですが、現在では射精するまでの時間が短いことを指すのが一般的です。

早漏とは2(射精に至るまでの時間が短いことを指すのが一般的)

そもそも射精をするタイミングは個人差によって異なる為、何分以内に射精したら早漏になるという、はっきりとした決まりは定かでありません。

しかし、国際性機能学会という研究機関の定義によると、女性器に挿入してから1分以内で射精をしてしまうことを定義としています。

射精の制御ができず、苦痛と欲求不満、性的親密を避けるといった悪影響を及ぼしてしまいます。

早漏とは3(日本では男性器挿入後2分未満で射精することを早漏症と定義)

日本では、男性器を挿入して2分以内で射精することを早漏と定義しています。一般的には6~7分程度の持続ができるのですが、早漏症の方は、平均1.8分で射精をしてしまうのです。

このような早漏れに悩んでいる男性は、現時点で約500万人にも及んでいます。

ちなみに、海外では約2.5%の男性が早漏れであることが報告されています。これは、日本人よりも少ない割合になりますので、日本人は世界でみると早漏症の方が多いことがわかってきました。

早漏の原因

早漏症の原因として、主に2つの症状があげられます。それぞれの症状について詳しく説明していきましょう。

原因1(心因性早漏)

早漏症の原因として最も多いのが、「心因性早漏」です。これは、主にストレスや不安が原因とされています。他にも、緊張や極度の興奮なども大きく関係しています。よって、早漏症は男性機能ではなく、心因性のものがほとんどなのです。

射精はノルアドレナリンが分泌されることによって射精するのですが、同時にセロトニンも分泌されることによって早漏を防いでいます。

しかし、ストレスや不安、緊張、極度の興奮といった状態が続くとセロトニンの分泌が減るので、ノルアドレナリンが制御できず早期に射精してしまうのです。

原因2(器質性早漏)

陰茎や尿道、膀胱、前立腺などに泌尿器疾患を抱えていることが原因で早漏になる症状を「器質性早漏」といいます。

外からの刺激に弱くなり、過敏になってしまうのです。それが原因で早漏になってしまいます。

尿道や前立腺が炎症を起こすことで陰茎や精嚢の機能低下につながるリスクが高くなる恐れがあるので、この症状に当てはまる方は原因となる疾患の治療を行うのが最優先です。治療を行うことで早漏が改善される事例も多くあります。

早漏の治療法~薬物~

早漏症を改善する治療方法を3つ紹介していきます。

早漏に使われる薬1(プリリジー)

早漏の原因の1つであるセロトニン不足を改善するために開発された早漏治療薬です。

この治療薬を服用することによって、セロトニンを分泌するセロトニントランスポーターに選択的に作用し、セロトニンの濃度が高く維持されるようになります。

また、プリリジーを使って約6000人を対象に海外で大規模な臨床試験も行われており、60mgのプリリジーを服用した後、早漏症改善率が72%(軽度~著名な改善を含む)もみられたという結果がでているのです。

適時使用することで早漏症そのものが治療できることがわかった為、早漏症の第一選択薬として現在でも使用されています。

早漏に使われる薬2(パキシル)

パキシルは、主にうつ病・うつ症状、パニック障害、社会性不安障害の治療薬として処方されるものです。

早漏症に適応するものではありませんが、射精障害の副作用があることから早漏症治療薬として使用されています。

ブリリジーが販売される前までは早漏症の治療薬として処方されていたのですが、現在ではブリリジーの効果がなかった場合の2番手の治療薬として処方されています。

早漏に使われる薬(リドスプレー)

世界で最も多く使用されている局所麻酔薬であるリドカインを主成分とした、噴霧タイプの早漏治療薬です。

陰茎にスプレーすることで約10分~20分もの間、陰茎の間隔が麻痺します。その後、1時間程効果を維持することかできるのです。

この治療薬は、感覚を落とすだけの薬剤になるので、性行為をするたびにスプレーする必要があります。

早漏の治療法~トレーニング~

早漏を治療するためのトレーニング方法を2つ紹介します。自分が取り組みやすい方法を行ってみて下さい。

トレーニング法1(セマンズ法)

セマンズ法は、治療薬を服用せずトレーニングを行うことによって早漏防止・早漏克服を行っていく方法になります。ちなみに、パートナーが必要となる方法です。

方法としては、パートナーに手でペニスを刺激してもらい、射精直前で動きを止めて射精を我慢します。射精感がなくなったら、もう一度行うという方法です。これを4~5回繰り返した後に射影をします。

手の刺激に慣れてきたら、ローションなどを使って同じようにペニスを刺激します。これを行っても我慢ができるようになったら、女性が上に乗る騎乗位の態勢で女性器にペニスを挿入し、最初と同じように射精直前で止めて、射精感がなくなったらもう一度行うのです。

この動作を繰り返し行うことで、早漏を改善していくという方法になります。

トレーニング法2(スクィーズ法)

この方法は、セマンズ法とは違って単独でも行える方法ですが、パートナーと一緒に行っても大丈夫です。

単独で行う場合は、最初にマスターベーションを行って射精直前まで持っていき、射精しそうになったら亀頭の先を押さえて射精を我慢します。これを何度も繰り返して、射精するまでの時間を延ばすのです。

パートナーと一緒に行う場合は、セマンズ法と同じように手や女性器で刺激をしてもらい、射精直前で押さえてもらいます。

ただ、この方法はセマンズ法よりも即効性が低いとされています。

早漏の治療をして自信を取り戻そう(まとめ)

早漏症は、パートナーよりも先に射精をしてしまう症状です。よって、男性としての自信を失うだけではなく、性に関するコンプレックスとなって自らセックスを控えてしまうようになります。その状態が続いてしまうと、余計に早漏症を悪化させてしまう恐れもあるのです。

そういったことにならないようにする為にも、治療薬やトレーニング方法を取り入れてみましょう。正しい治療を行えば改善できることができますので、諦めないことが大切です。