2019.06.27
コラム

EDは妊娠に影響する?子供が欲しい場合の対策とは

EDは妊娠に影響する?子供が欲しい場合の対策とは

ED(勃起不全)は、すべての男性に起こりうる症状です。
「子供が欲しいけど夫がEDになってしまった」「排卵日にセックスをしようとすると勃起しなくなる」といった問題で悩んでいる夫婦はたくさんいます。

子供を授かるためには、基本的に夫婦での性行為が必要です。夫にEDの症状が発生したら、EDを改善するための対策を行いましょう。

この記事では、EDの原因と治療法や、子供が欲しいのに夫がEDになってしまった場合の対策について解説します。夫がED気味で子作りに悩んでいる人は、是非参考にしてみてください。

EDの原因

EDは、さまざまな原因で起こります。EDを改善するためには、原因を特定したうえで適切な対策を行う必要があります。
EDは、原因によって4つのタイプに分けられます。

身体の異常による「器質性ED」

器質性EDは、何らかの身体の異常が原因で、物理的に勃起が阻害されることで起こるEDです。器質性EDの主な原因には、以下のようなものがあります。

・動脈硬化などによる血流の悪化
動脈硬化は、血管が柔軟性を失って硬くなる症状です。動脈硬化が起こると、男性器に血液が流入しにくくなってEDの原因になります。
動脈硬化は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病によって進行が早まります。動脈硬化によるEDを防ぐためには、生活習慣病にならないよう食生活や生活習慣を見直すことが大切です。

・男性ホルモンのテストステロンの減少
テストステロンは、性欲を高める作用のある男性ホルモンです。加齢や生活習慣の乱れによってテストステロンの分泌量が減少すると、性欲が減退してEDの原因になります。

心理的・精神的な理由で起こる「心因性ED」

ストレスやトラウマなどの心理的・精神的理由でEDが発症することがあります。そうしたEDを「心因性ED」といいます。
心因性EDの主な原因には、以下のようなものがあります。

・セックスに対する緊張や不安
・性交に失敗した経験による自信の喪失
・性器に対するコンプレックス
・子作りの義務感や妻からのプレッシャー
・仕事や日常生活のストレス
・過去のトラウマ

ストレスや不安を感じると、血管が収縮して男性器に血液が流入しにくくなります。また、性的な刺激を受けても脳が十分に興奮しなくなります。その結果、EDの症状が起こりやすくなります。
心因性EDを改善するためには、セックスに対する男性の不安やストレスを解消して、リラックスしてセックスに臨んでもらうことが大切です。

器質性と心因性が組み合わさった混合型ED

混合型EDは、器質性EDと心因性EDが組み合わさったものです。
例えば、生活習慣病で勃起力が低下しているところに仕事のストレスが重なり、EDの症状が起こるケースなどが該当します。

以前はEDの大半は心因性と考えられていましたが、診断法の進歩によって、むしろ混合型EDの患者が多いことが判明しています。

薬剤性ED

薬剤性EDは、服用している薬が原因で発症するEDです。
薬剤性EDは、高血圧の治療薬・抗うつ薬・睡眠薬・抗てんかん薬などによって起こる場合があります。

薬剤性EDは、原因である薬の服用を止めれば症状が改善します。
薬剤性EDの可能性を確かめるために、クリニックでEDの治療を受ける際には、服用している薬を正確に申告することが大切です。

EDの治療法

クリニックでは、主に「ED治療薬の処方」と「カウンセリング」によってEDの治療を行います。

ED治療薬の処方

クリニックで処方されるED治療薬は、陰部の血流を改善して男性器を勃起しやすくするものです。

・ED治療薬は安心して使用できる
薬の使用に不安を感じる人がいるかもしれませんが、ED治療薬には依存性や習慣性がなく、いつでも服用を止めることができます。また、ED治療薬が生まれてくる子供やパートナーの女性に影響を及ぼすこともありません。
そのため、安心して使用することができます。

・ED治療薬なしで性交できるようになるケースも多い
ED治療薬を使ってセックスに成功すると、それが自信になって不安が解消され、薬なしでセックスができるようになるケースも多いです。
ED治療薬はEDの改善にとても効果的であり、多くの人に利用されています。

カウンセリング

心因性EDや混合型EDは、専門家によるカウンセリングが特に効果的です。
EDは夫婦の関係性が原因で起こる場合も多く、そうした場合には夫婦一緒にカウンセリングを受けることがあります。
気持ちがすれ違って夫婦二人で話し合うことが難しい場合でも、専門家のカウンセリングを一緒に受けることで本音の話し合いができ、問題が解決することがあります。

夫がEDでも妊娠できる?

夫がEDでも、妊娠する方法はあります。

・まずはEDの治療を考える
EDの多くは、治療によって改善することができます。子供が欲しいのに夫がEDになってしまった場合は、まずはEDを改善することを考えましょう。
EDの治療は、専門のクリニックを受診するのが最も効果的です。

・射精ができれば人工授精が可能
EDにはさまざまな種類があり、「自慰はできるがセックスでは勃起しない」「妻とのセックスの時だけEDになる」といった人もいます。そうした場合は精子の採取が容易なため、人工授精を行うことができます。
人工授精は、採取した精子を子宮腔内に注入する治療法です。

・体外受精
自慰による射精ができない場合は、手術を行って精巣から精子を採取し、体外受精を行う方法もあります。
ただし、そうした高度な不妊治療は肉体的・精神的・金銭的負担が非常に大きいです。また、体外受精を行っても、必ず妊娠できるとは限りません。

手術による精子の採取と体外受精を行う場合は、肉体的・精神的負担や治療費について事前にしっかりと確認する必要があります。また、「治療が失敗した場合、いつまで続けるのか」などについても話し合っておくことが大切です。

夫がEDで子供が欲しい場合の対策

子供が欲しい夫婦にとって、EDは非常に大きな問題です。
子供が欲しいのに夫がEDになってしまった場合の対策法をご紹介します。

ED治療専門のクリニックを受診する

EDを改善する最も効果的な方法は、ED治療専門のクリニックを受診することです。
EDで医療機関を受診することを「恥ずかしい」と思う人も多いですが、EDは誰にでも起こりうる症状であり、恥ずかしがる必要はありません。

EDはさまざまな原因で起こります。ED治療専門のクリニックでは、個々の原因を見極めて適切な対策を行ってくれます。
また、ED治療薬はEDの改善にとても効果的であり、安全にED治療薬を使用するためには医師の処方が必要です。

EDを早期に改善して子作りを行うために、EDの症状がみられたら早めに医療機関を受診することをおすすめします。

夫のストレスをなるべく軽減する

男性がセックスの際にストレスや緊張を感じていると、EDの症状が起こりやすくなります。
男性器はリラックスしている際に勃起しやすいため、男性のストレスをなるべく軽減してあげるようにしましょう。

妊活の際には、排卵日を狙ってセックスする「タイミング療法」を行うのが一般的です。しかし、タイミング療法を行った結果、「その日に必ずセックスしなくては!」と男性がプレッシャーを感じてしまい、EDになるケースが多くみられます。

そうしたタイミング療法によるEDを防ぐためには、排卵日以外にもセックスを楽しんだり、排卵日を男性に伝えないようにしたりする工夫が大切です。
男性は意外とデリケートです。EDを改善するために、ストレスや緊張をほぐしてあげましょう。

食生活を改善する

糖分や脂質が多い食事を続けると、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病の原因になります。生活習慣病は動脈硬化による血行不良を引き起こし、EDのリスクを高めます。
EDを予防・改善するためには、食生活を改善して身体を健康に保つことが大切です。

なお、EDだからといって、ニンニクや山芋などの精力がつく食べ物をあからさまに提供するのは、逆効果になることが多いです。そうした食事を提供されると、男性はプレッシャーを感じてしまい、EDが悪化する恐れがあります。

生活習慣を見直す

EDを改善するためには、身体を健康に保って男性器の機能を高めることが大切です。そのために、生活習慣を見直すことをおすすめします。

規則正しい生活を送って健康な身体を維持すれば、血行が良くなってEDの症状が起こりにくくなります。また、男性ホルモンのテストステロンの分泌が正常に行われるようになり、性欲が高まってEDが改善されやすくなります。

運動で身体の筋肉量を高めると、テストステロンの分泌が促進されます。適度な運動は健康維持にも役立つため、夫婦で軽い運動を始めてみるのもよいでしょう。

女性の不妊検査も忘れずに行う

男性のEDが改善されても、女性に不妊症状があれば、子供を授かることはできません。
男性のEDが改善したら速やかに子作りを行えるように、ED対策を行う際には、あわせて女性の不妊検査も忘れずに行いましょう。

人工授精や体外受精を行うのも選択肢のひとつ

EDの多くは改善が可能ですが、なかなか症状が改善しないケースや、急いで子作りを行いたい場合もあります。
そうした場合には、人工授精や体外受精を行うのも選択肢のひとつです。

セックスで射精できなくても、自慰による射精ができれば人工授精が可能です。射精できない場合でも、手術で精子を採取することができます。

ただし、不妊治療は精神的・肉体的・金銭的負担が大きいため、始める前に夫婦でよく話し合うことが大切です。また、失敗する場合もあるため、「失敗した場合いつまで続けるか」「予算はいくらまでか」などの方針をしっかりと決めておきましょう。

夫婦で協力してEDを克服

EDは誰にでも起こりうる症状であり、多くの場合治療が可能です。
子供が欲しいのに夫がEDになってしまったら、ED治療専門のクリニックを受診したり、生活習慣や食生活を見直したりするなどの対策を行いましょう。
また、EDが改善しなくても、人工授精や体外受精という選択肢があります。

EDを克服するためには、夫婦の協力が不可欠です。EDを改善して子供を授かるために、夫婦でしっかりと話し合い、早期に対策を始めることをおすすめします。

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